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創作小説を置いています。
内容は明:暗=2:8くらいです。多分。
転載はご遠慮下さい。
狐
の尻尾
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記事一覧
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糸を絡めて
「欲情した事はある?」 彼女は俺に問う。立っている彼女に仰向けになるよう指示してから、口を開く。 「無い」 「あら、あっさりしてるのね」 「片膝を立てて、手は地べたに付けて。掌は下に」 彼女は黙って要望通りのポーズを取る。俺はレンズを覗き、その姿をカメラに収めていく。...
青央つかさ
2020年7月24日
昼のお散歩
今日は何をしようか考えながら、散歩に出た。風は温かくなってきたものの、まだ寒さは抜け切らず、家を出た時、やはり布団の中で一日過ごすかどうか迷ったが、久し振りに近所を回ってみるのも悪くないだろうと、一歩踏み出した。 魚屋のおやじに挨拶しながら、公園に寄ってみると、ベンチに見知...
青央つかさ
2020年7月24日
抱かれる時間
傍にいる事だけは、許してくれた。 けれど、駄目ね。私はそれでは満足出来ない。 貴方は座って、膝に乗せた私の頭を撫でてくれた。その手はとても優しくて、まるで夢の中にいる気分だった。 腰に腕を回し、ぎゅっと抱き締めると、貴方は笑って言うの。...
青央つかさ
2020年7月24日
狐の嫁入り
吐き気がする。それ程、今日はジワジワと蒸し暑い。休みだってのにどこかに出掛ける予定も無く、扇風機を付けてだらだらと一日を過ごしている。 電気代は掛かるが、やはりクーラーを入れるべきかと考えながら窓の外に目をやると、一匹の狐がてくてく歩いていた。多分、夢か蜃気楼の類だろう。こ...
青央つかさ
2020年7月24日
紫虫
3部構成 3つ目は蛇足です 「紫虫」 虫売りは言った。 「齧ってみなさい」 私は手の中にある、紫の虫を見つめた。 虫売りは再び言った。 「齧ってみなさい」 私は恐る恐るその虫を食べた。口に広がる美味しさは、どの虫にも無いものだった。...
青央つかさ
2020年7月24日
トランペフォーク
もし、生まれ変われるなら、貴方のトランペフォークになりたいな。 少しのメールと、少しの会話。それだけでは満足出来ない欲張りな私。貴方からすれば、ただの友達に対してそれ以上の面倒など、掛けていられないのだろうけど。 数年前に告白をして、振られて、それから私は大人しくしている。...
青央つかさ
2020年7月24日
死体の花嫁
薄暗い照明、静かな店内、カウンターの奥にはバーテン。店内は広いが、平日の為か客は少ない。入り口奥のテーブル席には、男が一人。藍鼠色《あいねずいろ》の襟付きシャツにデニムパンツとカジュアルな服装で、霜降《しもふり》の時期に合った枯色《かれいろ》のコートを椅子の背凭《せもたれ》...
青央つかさ
2020年7月24日
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