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創作小説を置いています。
内容は明:暗=2:8くらいです。多分。
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狐
の尻尾
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残虐な愛
私の愛はどこに存在しているのだろう。 週に一度、私はとある場所へ向かう。いつもの時間、いつもの道、いつもの扉、その先にいるのは、私が愛して止まない男。 友人に言われた事がある。その男はただのクズだ、一緒にいたいと言うなら応援はするが、早く別れるに越した事はないと。...
青央つかさ
2022年6月16日
白き夢物語
俺はその白くて美しい猫に、真白《ましろ》と名付けた。 出会った頃は小さい体がガリガリに痩せて、なんて哀れな生き物だろうと思ったが、何を思ったか俺はその小汚い猫を拾って帰ってしまったのだ。嫌がる猫を風呂に入れてやると成程、雪のように白く中々愛嬌があるではないか。これはいい拾い...
青央つかさ
2021年3月25日
毒姫
昔、毒姫という姫がいました。小さい頃から毒を飲み育てられ、ついには自身が毒となり、敵国へ暗殺者として送り込まれるのです。 しかし、毒姫に惚れた男は、なんとか姫を助けようと努力し、毒消しの薬を手に入れると、それを姫に渡します。瓶を渡された毒姫はにっこりと笑って薬を飲み干すので...
青央つかさ
2020年11月23日
深秋の嘆き
私には、逃げる勇気もやり遂げる勇気も無い。何も足りないのだ。 舞台女優を目指し家を飛び出し、西へ西へと流れ着き、今では立派なソープ嬢だ。客の相手をして、部屋を掃除し、次の客が来るまでのほんの僅かな時間、換気用の小窓から夜に包まれた街を眺めながら、煙草を燻らせる。...
青央つかさ
2020年11月7日
ゆきずりと愛
ラブホで悠々と煙草を吸う私、隣で寝ているのは可愛い女の子。 「あの、次も良かったら会ってもいいですか?」 「あぁ、ごめん、一度寝た子とはもうそれきりにするって決めてるから」 泣き出しそうな女の子を尻目に、私は着替えてホテルの清算をする。...
青央つかさ
2020年11月3日
5番
かの女優は言った、私はシャネルの5番を纏っていると。 私が纏っているのはただの布切れ、このステージに立つ為の私の衣装。それは私であり私ではない。 こんなにも素敵なステージで、私は自分の声を最大限に活かし、キラキラしたドレスやボンテージを着てそのスタイルを見せ付けているのに、...
青央つかさ
2020年10月25日
追及の死
これは私の死体だ。風呂場で手首を切って血を流しているのは私だ。白い薔薇が赤く染まり、青白い肌と死んだ目をしている私は、なんて綺麗なのだろうと、初めて自分を肯定できた。 死とは何か、昔から私は考えていた。生きてるという事は今なのだ。しかし死とは無限だ。あの世があるという人もい...
青央つかさ
2020年10月22日
パズル病
最期に過ごすのが貴方で良かった。私は心からそう思う。 私がパズル病と診断されたのは半年前の事だった。この病気はその名の通り、死ぬ間際にパズルのピースとなって朽ち果てる。この病に患った人の余命は、三ヶ月から半年となる。 私には結婚前提の彼氏がいる。最初に私がパズル病と診断され...
青央つかさ
2020年9月14日
花咲き病
ある日、私は花を吐いた。 花咲き病が発見されたのは、ほんの半年前だった。とある田舎の女性が、目や口から花を咲かせた事から始まった。花咲き病は女性特有の病気で、何かしらの感情が昂った時や命の灯を落とす時に綺麗な花や花びらを咲かせる。遺伝子疾患だとか環境汚染の結果だとか、専門家...
青央つかさ
2020年8月24日
別れ人
愛してる、貴方無しでは生きていけない。そう教え込んだのは貴方でしょう? 何故私を愛してくれないの? 馴染みのバーで話し掛けられたのが切っ掛けだった。カウンターの隣で軽い自己紹介と趣味の話で盛り上がった私たちは、初めて会ったにも関わらず連絡先を交換した。...
青央つかさ
2020年8月11日
月の君
その女性は静かに佇んでいた。まん丸とした月を眺め物思いに耽っているようだ。 女性はふぅ、と大きくため息を吐き、足取り重くその場から去って行った。俺は煙草に火を付け、先程の女性のいた場所へ行き同じく月を見上げた。 一目惚れだった。...
青央つかさ
2020年8月9日
焦がれ
大好き、大好き、大好き。 でも、この想いは伝わらない。 私は貴方を追いかけている、ずっとずっと前から追いかけている。告白なんてしないし、友達でいてくれるならそれで満足。だって、そうでもしないと貴方は困ってしまうでしょう? 私がもし想いを伝えたら、戸惑ってしまうでしょう?...
青央つかさ
2020年8月3日
感傷
軽くR-18 こんな男のどこがいいかなんて、私には分からない。だけど、抱かれている時だけは愛されてる気がするし、この人に溺れてしまいたいとすら思える。 彼のものが私の奥へ突き刺さる度に、私は荒く吐息を零し、声を上げる。男性経験はそんなに無いが、多分人より大きめのそれは私の中...
青央つかさ
2020年7月30日
狂おしい愛を君へ
最後に彼女の目に映るものが、俺であるように…… 愛して、愛して、愛して、早く俺のものになればいいのに。 部屋には一体のマネキンがある。ウィッグを被せ、服もちゃんと着せてある。それは彼女。俺の愛する彼女。毎晩マネキンに肌を寄せては、最後に首を絞める。殺したい、殺してやりたい、...
青央つかさ
2020年7月24日
溶ける
「はい、あーんして」 唐突に差し出されたお菓子に、俺は少し戸惑う。 「何?」 俺の問いに、彼女はクスクスと可愛らしい笑みを浮かべる。 「チョコレート、好きでしょ」 そう言って、彼女はチョコレート菓子の半分を口に咥え、もう半分を食べろと俺に近付く。...
青央つかさ
2020年7月24日
飽きる人
「今度は何の勉強?」 「ドッグトレーナー」 「デザイナーはもういいの?」 「うん」 雪見ちゃんは、少し変わった女の子です。 中学一年の時、同じクラスに雪見という面白い名前の子がいるなぁ、と思いました。そんな彼女と会話を交わす切っ掛けとなったのが、文化祭一週間前。...
青央つかさ
2020年7月24日
生活
そういえば、ご飯を炊いていない。 やっと夕食の準備が終わったと思ったのに、肝心な主食を忘れていた。旦那が帰ってくるまで四十分。ギリギリ間に合うか。 重い腰を上げて立ち上がり、米をざるに入れる。米を研ぎながらふと考える。 私は、何故こんな生活をしているのだろうか。...
青央つかさ
2020年7月24日
煙草
貴方の吸う煙草の煙を見つめると、凄く不思議な気分になるの。 私は少しでも貴方の香りを確かめたくて感じたくて傍へ行くのだけれど、煙草の香りが邪魔をする。でも考えてみれば、貴方の煙草の香りは貴方の香りであって貴方が煙草を吸えばそれは貴方の香りとなって私を優しく包む。...
青央つかさ
2020年7月24日
くろねことふしぎなくに
よる11じ、ユウくんは ねむれません。 きょうは いっぱいあそんだし、おひるねも してないから、ねむれるはずなのに。 そうおもいながら むく、とおきあがり、ホットミルクをのもうと へやをでました。 へやをでると、「にゃあ」とこえがします。...
青央つかさ
2020年7月24日
残り香
夜は、冷たく、寂しい。 自縄自縛という言葉くらい、私だって知っている。全部私が悪いの。だけど、それでも貴方を失いたくはなかった。 毎日話をした。毎日メールをした。手を繋いで、一緒に歩いた。夜は抱き合い、体温を感じた。シーツに皺を寄せながら、貴方は私に笑い掛け、優しく髪を撫で...
青央つかさ
2020年7月24日
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